スカルプトモードについて
2022/01/15
スカルプトとは
個人的なイメージでいえば、粘土をコネコネしながら形をつくっていく作業だと思います。
スカルプトする上で最低限知っておいたほうが良さそうなこと
スカルプトは基本的には、形状の変更&リメッシュ。
もしくはダイナミックトポロジーで頂点数を増やしながら形状を作っていくのかなと思います。
リメッシュ
形状を変形後にリメッシュを行うことで、ポリゴンの解像度をあげることができます。
解像度が上がることで、細かい形状の変更を行うことができます。
リメッシュ前 | リメッシュ後 |
---|---|
![]() | ![]() |
形状を変形後、画面右上の「リメッシュ」からリメッシュを実行します。

ダイナミックトポロジー
Dyntopo(ダイナミックトポロジー)は、頂点数を変更して形状を変える為のものです。
デフォルトはOFFになっていますので、メッシュの頂点数を変更せず形状を変更します。
※だたしリメッシュが利用できなくなります。

ブラシのサイズによって解像度を変更する
ダイナミックトポロジーの「ディティールタイプ」を「ブラシディティール」を選択すると、ブラシのサイズによって解像度を変更することができます。

スカルプトさせない(マスク)
マスクブラシを利用することでスカルプトさせない領域を設定することができます。
ブラシでマスクを選択。

マスクする領域を塗ります。

マスクした領域が影響を受けなくなります。

マスクをクリアするには「マスク > マスクをクリア」を選択します。

左右対称にする場合
ミラーモディファイは使わず、画面右上のシンメトリーを利用する。
ミラーモディファイを使うとリメッシュができなくなる。

#スカルプトモードでの注意点
スケールをかけた場合
オブジェクトモードでスケールをかけるとスカルプトモードに影響がでるので、
「オブジェクト > 適応 > 全トランスフォーム」でリセットする。
メッシュに穴をあけない
メッシュに穴が空いた状態でスカルプトモードを利用するとメッシュがこわれてしまう。
必ずメッシュに穴が空いていない状態で行う。
リトポロジー
スカルプトモードで形状を作るとポリゴンの数が無尽蔵に増えます。
そのため最終的には「リトポロジー」という作業で現実的なポリゴン数になるように調整が必要になります。
ハイポリゴンのメッシュを元にローポリゴンにしていく作業です。
シュリンクラップ
「シュリンクラップ」モディファイを利用することで、ターゲットとなるメッシュ(スカルプトモードで作成されたメッシュ)に沿う形でメッシュを貼っていくことができます。
ただし、なかなかの地道な作業が必要です。

以下のようにターゲットとなるメッシュにあわせてメッシュを貼っていくことで、ローポリゴンのメッシュを作成していきます。

Instant Meshes
Instant Meshesはオープンソースのソフトです。
こちらのgithubページからファイルをダウンロードします。
zipファイルを解凍後、exeファイルをクリックするとソフトウェアが起動します。
以下から利用するPCに合わせてダウンロードします。

ダウンロードしたZipファイルを解凍後、exeファイルをクリックでソフトが起動します。
Instant Meshesは.ply
と.obj
に対応しています。
blenderで対象のファイルをWavefront(.obj)でエクスポートし、Instant Meshesで読み込みます。
Instant Meshesの使い方は別途記載したいと思います。
よく使うブラシ
ブラシ名 | 機能 |
---|---|
![]() | 凹凸をつくる基本ブラシ |
![]() | 形を整える |
![]() | 雑に粘土を盛るように細かく粘土を増やすことができる |
![]() | 鋭い切れ込みをいれる |
![]() | なめらかにする |
![]() | デコボコをけずる |
![]() | ひっぱったような形状をつくる |
スネークフックの補足
「ツール > 減衰」から形状を変更ができる。

ショートカット
ショートカット | 説明 |
---|---|
F | ブラシサイズの変更 |
Shift | スムーズブラシに切り替え |
Ctr | ブラシの効果(+-)が反転する |
Shift + R | 解像度の選択 |
Ctr + R | リメッシュ |
Ctr + D | ダイナミックトポロジーのON、OFF |